船舶は船尾に搭載されたプロペラにより推進力を与えられ前進します。推進力を発生しているプロペラの表面には多くの場合、キャビテーションが発生しており、発生状況によっては船体振動を引き起こす可能性があります。プロペラ性能試験ではプロペラの推進性能の評価と、船尾の伴流中で作動するプロペラに発生するキャビテーションの評価を行います。
プロペラ性能試験POT(Propeller Open water Test)の通称で、プロペラ単体の性能を確認する試験です。ノズルプロペラ等の付加物付き推進器の性能評価についても対応可能です。
船尾の不均一流中でのキャビテーション発生状況の観察、また、キャビテーションに起因する変動圧力、水中放射雑音の計測を実施いたします。キャビテーション観察については従来のストロボ装置を用いた観察だけではなく、高速度カメラを用いた観察を実施することでより詳細なキャビテーション現象の把握が可能です。